伝統の技を体験
高岡
高岡銅器
高岡銅器は、富山県高岡市で作られる金工品で、その発祥は、高岡市の金屋町と言われています。今では、銅だけでなく、錫やアルミなどの素材でもの作りが行われています。「鋳物の町」高岡では、鋳物体験をできる工房があり、旅の思い出のオリジナル製品を作ることもできます。
高岡銅器が伝える400年の歴史
高岡銅器の発祥は江戸時代
高岡銅器のはじまりは、江戸時代まで遡ります。加賀藩2代目藩主の前田利長が、1611年、産業振興のため7人の鋳物師 (いもじ) を招き、高岡の金屋町に鋳物工場を開いたと言われています。
近年では錫製品が人気
高岡銅器は、日本の伝統工芸品として指定されています。指定名称は「銅器」ですが、銅に限らず、アルミや錫などの素材を使った鋳物も作られています。近年では、抗菌効果が高いことや、形を自在に変えて楽しめることから、錫を使った食器や小物などの様々な製品が注目されています。銅よりも融点が低く、早く固まるため、比較的短時間で鋳物体験ができることも特徴です。
(文:金太郎温泉・浦崎)
(文:金太郎温泉・浦崎)
高岡で鋳物体験
能作
能作は、大正5年に高岡で鋳物製造を開始。仏具・茶道具などからはじまり、いまではインテリア雑貨や食器など、デザイン性のある錫製品を生み出しています。高岡市郊外にある本社工場では、工場見学や鋳物制作体験ができます。
鋳物工房・利三郎
格子の町並みが残る高岡市金屋町の鋳物工房「利三郎」。明治の初め頃から初代が鋳物作りをはじめ、現在は五代目が工房を受け継いでいます。築150年の工房では、鋳物体験で錫の小物を作ることができます。